2022年保存版!ノンジアミンカラーのメリット/デメリット

 

「美容室でヘアカラーをしたら頭皮がかぶれてしまった」という方は、ジアミンという成分が原因である可能性があります。

 

このようなお悩みをお持ちの方には、ノンジアミンカラーがおすすめです。
ノンジアミンカラーの特徴は以下の通りです。

  • ジアミンアレルギーの方でも使える
  • 髪や頭皮に優しい
  • 髪の根元から染められる
  • カラーバリエーションも豊富

本記事では、ノンジアミンカラーのメリットとデメリットについて、それぞれわかりやすく解説します。

 

ノンジアミンカラーの
メリット

髪や頭皮に優しいノンジアミンカラーならではのメリットについて紹介します。メリットをご覧になり、もしもノンジアミンカラーに興味が湧きましたら、美容室でカラーをする際に試してはいかがでしょうか。

 

ジアミンアレルギーの反応が起きない

ノンジアミンカラーのメリットは、ジアミンアレルギーの方でも頭皮のかぶれや痛みを気にせずにカラーリングできることです。
ジアミンとは「パラフェニレンジアミン」の略称で、髪を染めるときによく使われる酸化染料の化学成分を指します。
このジアミンを繰り返し使うことで、ジアミンアレルギーを引き起こしてしまう恐れがあります。

ジアミンアレルギーの方によく出るアレルギー反応は以下の通りです。

  • 頭皮がかぶれる
  • 頭皮が痒くなったり、痛くなったりする
  • 身体がだるくなる

このような症状が出る方が髪を染める際は、ジアミンが入っていないノンジアミンカラーを使用すると身体にとっても安心でしょう。

 

髪や頭皮などへのダメージが極めて低い

ノンジアミンカラーは髪や頭皮に対して、ダメージが少ないこともメリットのひとつです。
その理由として、「アルカリ剤」による髪や頭皮への刺激が極めて少ないことが挙げられます。
「アルカリ剤」はカラー剤が髪へ浸透しやすいように配合されていることが多く、髪や頭皮がかぶれる原因になります。
一方で、ノンジアミンカラーは通常のカラー剤よりもアルカリの配合量が少なく、髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えられます。

 

刺激臭が少ない

ノンジアミンカラーには、薬剤特有のツンとした匂いが少ないというメリットもあります。
ヘアカラーをしている際に匂う嫌な臭いの原因は、アルカリ剤に含まれているアンモニアです。
前述した通りノンジアミンカラーは低アルカリであるため、このようなアンモニア臭もほとんどありません。カラー剤特有の臭いが苦手な人はノンジアミンカラーをおすすめします。

 

暗めのトーンならより安心して施術できる

ノンジアミンカラーは暗めの色であれば、ブリーチ剤に含まれている過酸化水素が入っておりません。そのため、頭皮や髪の痛みを最小限に抑えながらカラーリングを楽しめます。
ヘアカラーブリーチでは、過酸化水素が髪のメラニンを破壊することで髪を脱色させます。
人によっては過酸化水素が原因で頭皮がかぶれてしまう恐れもあるでしょう。そのため、暗めのトーンに染める方は、ブリーチ剤の含まれていないノンジアミンカラーをおすすめします。

 

色のバリエーションが豊富

明るい色から暗い色まで工夫次第でさまざまな色を楽しめる、ノンジアミンカラー。
単色で使うだけでなく2色以上のカラーを混ぜることで、よりカラーバリエーションが豊かになります。

また、通常のカラー剤と同様、ブリーチ剤やライトナーと組み合わせて使えるため、グラデーションやハイライトといったデザイン性の高いスタイルにできることもメリットです。

 

トリートメント成分で艶のある仕上がりに

ほとんどのノンジアミンカラーにはトリートメント成分が配合されております。そのトリートメント成分が髪に潤いとハリを与え、髪を艶のある仕上がりにします。
また、トリートメント成分は髪の内部にかかるダメージを補修する効果や、カラーの持ちを良くする効果もあります。

 

自然な仕上がりと退色

ノンジアミンカラーは通常のカラー剤と同様、根元までしっかり染められることもメリットです。
一方で、ノンジアミンカラーのように髪へのダメージが少ないヘアマニキュアというものがあります。ただ、ヘアマニキュアにはデメリットがあり、ノンジアミンカラーや通常のヘアカラーと違い、髪の根元から少し空けて染めないといけません。
ヘアマニキュアについては、後ほど詳しく紹介します。
ノンジアミンカラーであれば、髪へのダメージを抑えながら根元までしっかり染めることで、より自然な髪色に仕上げられます。

また、ノンジアミンカラーは3〜5週間ほどで自然に退色していくメリットもあります。
通常のカラー剤はノンジアミンカラーよりも色持ちが良いという特長があります。一方で、通常のカラー剤を使用後しばらく経って髪が伸びると、本来の髪色と染めた箇所の境目が不自然になることがあります。
一方で、ノンジアミンカラーであれば自然に退色していくため、このような境目が目立ってしまう心配はありません。

 

ノンジアミンカラーの
デメリット

髪や頭皮に優しいだけでなく、さまざまなスタイルに対応できるノンジアミンカラーですが、いくつかデメリットもあります。下記で、それぞれのデメリットを詳しく解説いたします。

 

入りにくい色もある

ノンジアミンカラーは、濃く深い色を出すことが通常のカラー剤に比べて得意ではありません。理由は、ジアミンにはアッシュや濃いブラウンなどの色を出しやすくする特性があるためです。

上記と同じ理由で、白髪染めをする場合、明るいカラーにすればするほど白髪の染まり自体は悪くなってしまいます。

また、通常のカラー剤よりも既製色が少ないこともノンジアミンカラーのデメリットです。
既製色に自分の好みにあった色がなければ、複数のカラー剤を調合する必要があります。

 

色持ちが短い

通常のカラー剤に比べて、色持ちが短いこともノンジアミンカラーのデメリットです。
通常のカラー剤が2ヶ月ほど色持ちするのに対して、ノンジアミンカラーは3週間から5週間ほどで徐々に元の色へ戻っていきます。
そのため、色持ちを重要視している方は、通常のヘアカラーの方がおすすめです。

 

染めたては色落ちがしやすい

ノンジアミンカラーの染めてすぐは、通常のカラー剤と比較して色落ちしやすい傾向があります。
染めたての数日間は、バスタオルで髪をふくとタオルに色移りしてしまうことが考えられます。そのため、染め立ては汚れが目立たない色のバスタオルを使ったほうがよいでしょう。
また、同じ理由により就寝時に枕へ色がついてしまう可能性もあるため、枕カバーとしてタオルを敷いておくと、枕が汚れずに済みます。

 

念のためパッチテストを行う

ノンジアミンカラーを使えば、ジアミンアレルギーによる頭皮のかぶれや痒みを心配しなくてよくなりますが、他の成分(アルカリ剤、過酸化水素など)によるアレルギー反応が出る可能性もあります。

そこで、アレルギーが心配な方は念のため事前にパッチテストでアレルギー反応が出ないかどうか確認しておくほうがよいでしょう。

 

ノンジアミンカラーを
他のカラー剤と比較

ヘアマニキュアやカラートリートメントとの違いについて、それぞれ説明します。

 

ヘアマニキュアとの違い

違いとして、成分の液性が挙げられます。ヘアマニキュアは肌や髪のPH値(酸性・アルカリ性の度合い)に近い弱酸性のカラー剤です。一方で、ノンジアミンカラーは弱アルカリ性です。

「肌や髪に優しい」という意味では共通していますが、ヘアマニキュアは頭皮や肌につくとなかなか取れないため、付着した場合は色落ちを待つ必要があります。
そのため、ヘアマニキュアでカラーする際は、地肌にカラーが付着しないように根元から少し空けて染めなければいけません。

一方で、ノンジアミンカラーは地肌に付着してもシャンプーで洗い流せるため、髪の根元までしっかり染められます。

また、ノンジアミンカラーはヘアマニキュアと異なり、パーマやブリーチと併用して染めることができます。
このように、髪の根元までしっかり染めたい方、ブリーチと併用してさらに明るく染めたい方にはノンジアミンカラーがおすすめです。

 

カラートリートメントとの違い

カラートリートメントはドラッグストアやインターネットショップで市販されており、家庭で気軽に使えます。
一方で、ノンジアミンカラーはカラー剤や成分の調合や、施術に高度な技術が必要となるため自分で染めると色落ちが早くなったり、上手く染められなかったりします。
よって、カラートリートメントと違いノンジアミンカラーで髪を染める場合は、ノンジアミンカラーを使い慣れた美容室・美容師に施術してもらう方がよいでしょう。

また、市販のカラートリートメントで白髪染めをするときは、繰り返し何度も染めないとしっかり色を入れられない可能性があります。

さらに、カラートリートメントの色持ちは1〜2週間ほどで、3~4週間色持ちするノンジアミンカラーよりも色落ちが早いというデメリットがあります。

このように、ノンジアミンカラーはカラートリートメントよりも髪に色を入れやすく、色持ちもよいといえるでしょう。

 

まとめ

本記事では、ノンジアミンカラーのメリット、デメリットについて詳しく解説しました。
これまで美容院でカラーをし、頭皮が痛くなったり痒くなったりして悩んでおられた方や、地肌に優しいカラー剤を探していた方はぜひご参考ください。