肌に優しいノンジアミンカラーを使って白髪染めはできる?その特徴を徹底解説!

髪や肌に優しい髪染め方法のひとつが、ノンジアミンカラーです。
本記事では「ノンジアミンカラー剤を使って白髪染めはできるのか」に焦点を当てます。
ノンジアミンカラー剤の基礎や特徴もご紹介します。

ノンジアミンカラーで
白髪染めは可能

ノンジアミンカラー剤を使った白髪染めはできますが、色味の微妙な加減が難しい可能性もあります。
ノンジアミンカラーは自然な色味を出すことを得意としている一方で、特徴的な色や奇抜な色の染め上げは苦手です。

また、くっきりとした染め上げや、濃く深い色を出すことがノンジアミンカラーを用いた染色では難しく、白髪がぼやけたような染め上げになるでしょう。
理由は、本来はっきりとした色にする成分であるジアミンが配合されていないためです。

しかし、通常のカラー剤は頭皮や毛髪への有害物質を蓄積させる一方で、ノンジアミンカラー剤を使った白髪染めはその心配がありません。

このように白髪染めをする際、自分の体を気遣うならノンジアミンカラーを使用し、はっきりとした染め上げを重視するならジアミンカラーを使用しましょう。

色持ちする期間や施術時間

一般的なノンジアミンカラーは、通常のカラーと比べると色持ちが短い特長があります。色持ちする期間の目安は、3~5週間ほどです。
また、髪に負担が少ない成分のため、通常のカラーより施術時間が長くなります。
ノンジアミンカラーを行うほかに、ブリーチやトリートメントを含むと施術時間は大きく変わります。
希望の色や工程を美容師と相談して、内容を決めてください。

施術時の注意点

ジアミンアレルギーの方は、他の施術で付いたジアミンに反応することがあります。
例えば、他のお客様のカラーを行った時に使用したタオルや、飛んでしまったカラー剤・カラーをする際に着用するケープなどです。
美容室も細心の注意を払っていますが、心配な方は施術する美容室に確認してください。

また、ノンジアミンカラー剤の取り扱いがあるかは、美容院によって異なります。
そのため、来店前に「ジアミンが全く入っていないカラーの取り扱いがあるか」「どのような施術が可能か」の確認が必要です。

その他、可能な施術

通常のカラーとほとんど同じ施術が可能です。
明るい色やアッシュ系の色味を希望する場合は、ブリーチをしてから施術してもらえば希望の色を出してもらうことができます。ブリーチにはジアミン成分が入っていないので安心です。
ノンジアミンカラーの一部には、明るい色から一気に暗くすることが難しいものもあります。ただ、色味が入りにくいときは、重ねて入れることも可能です。

ノンジアミンカラーの
基礎知識

ここからは、ノンジアミンカラーの基礎知識をご紹介します。白髪染めからノンジアミンカラーに興味を持った方は、ぜひご一読ください。

ジアミンアレルギーとは

ジアミンアレルギーとは、ジアミンを含むカラー剤が頭皮に触れることで起こるアレルギー症状です。
今まで症状がなかった人も、急にアレルギー症状が現れる可能性もあります。
なぜなら、ジアミンは肌への負担が蓄積される成分だからです。

アレルギーの症状は人によってさまざまですが主に、かゆみや赤み、湿疹、腫れが現れます。
なかには、アナフィラキシーショックという、短時間で急に意識の低下・血圧の上昇などの症状が出ることもあります。

ジアミンアレルギーの原因物質はジアミンです。
ジアミンアレルギーが1度引き起こされると、2度目以降もジアミンに敏感に反応して症状が現れます。

多くのカラー剤に入っているジアミン

ジアミンとは「パラフェニレンジアミン」という染料の略称です。
主に、はっきりとした色を出すために用いられる成分です。
そのため、以下のようにカラー剤のほとんどに含まれています。

  • アルカリカラー
  • ヘアマニキュア
  • カラーバター
  • ヘナカラー

ジアミンがとくに多く入っている施術について

ジアミン成分が特に多く含まれる施術は以下です。

  • 通常の白髪染め
  • 価格が低いカラーの施術
  • 市販のカラー剤を用いたヘアカラー

また、ハイトーンのカラーやアッシュ系の染料には多く入っています。
ジアミンはカラーの色味を調整する染料です。
そのため、色味が複雑であればあるほどジアミンの含有量は増えます。
結果、ヘアカラーを重ねることや、市販のカラー剤を使い続けることで、頭皮や毛髪への負担は大きくなります。

通常の白髪染めに用いられる染料には、多くのジアミン成分が含まれています。
特に、色味をはっきりさせたい際や、長持ちさせるカラーを希望した際は、ジアミン成分を多く吸収します。

ノンジアミンカラーが通常のカラーと異なる特徴

ノンジアミンカラーは、通常のカラーに入っている成分(アルカリ剤、ブリーチ剤、ジアミン剤)の内、ジアミン剤が含まれていません。
そのため、ノンジアミンカラーを使えば、ジアミンアレルギーの症状が出る方でも染められます。

ただし、注意点として「ノンジアミンカラー」と「オーガニックカラー剤」と表記されている施術はまったく別物ということを認識しておきましょう。
また、オーガニックカラー剤と表記されている製品にも、ジアミンが含まれている可能性もあります。
そのため、ヘアカラーを予約する際は、詳細な成分について美容室に確認を取るようにしましょう。

ノンジアミンカラーのメリット

ノンジアミンカラーのメリットをご紹介します。

  • 通常のカラー剤と比べると、頭皮のかゆみやかぶれを軽減できる。
  • 頭皮や髪への負担を軽減できる。
  • 髪に優しい成分で構成されているため、髪の艶感を維持できる。
  • カラー剤特有の匂いが少ない。

ジアミンを除去することで、頭皮への負担を大きく減らすことが可能です。
前述の通り、ジアミンが与える髪や頭皮へのダメージは使用するたびに蓄積されます。
今はアレルギー症状がない方もノンジアミンカラーを使うことで、アレルギーの発症を防げます。

ノンジアミンカラーのデメリット

ノンジアミンカラーのデメリットを紹介します。

  • 通常のカラー剤と比べると色持ちが短い
  • 微妙な色味の調整が難しい

ジアミンを含んでいないため、発色のよい奇抜なカラーにすることや、長持ちさせることは難しいでしょう。
また、ジアミン剤以外の酸化染料が入っている可能性もあります。
もしも、ヘアカラーの後に別の染料でアレルギー反応が出た際は、どの成分に反応しているかを確認してください。

ノンジアミンカラーは
美容室での施術がオススメ

ノンジアミンカラー剤は美容室でできる施術と、市販の製品があります。
ノンジアミンカラーを用いた施術に資格は必要ありませんが、しっかり染め上げるには相当の技術が必要です。

また、すべての美容室がノンジアミンカラーを取り扱っているわけではありません。
予約する美容室がノンジアミンカラーを取り扱っているかどうかを事前に確認しましょう。

さらに、ジアミンアレルギーをすでにお持ちの方は、電話予約で必ず伝える必要があります。
その他、オンラインで予約する美容室には、予約画面内でカラー剤が選べるようになっているお店もあります。

加えて、ノンジアミンカラーの使用前にパッチテストを行っておくと、万が一他のアレルギーがないかの確認も可能です。

まとめ

ノンジアミンカラーを用いた白髪染めは可能であることとその留意点をお伝えしました。
さらに、ノンジアミンカラーを使うことで髪や頭皮への負担を大きく減らせます。

ノンジアミンカラーはすでにジアミンアレルギーの方や、アレルギーの症状が出てほしくない方にとって最適なカラー剤です。
ジアミンアレルギーは1度その症状が出てしまうと肌が敏感になるため、将来もアレルギーが出ないように予防しておくことをおすすめします。